1.写真
「残されたのか」
おれは、写真に映る自分を見つめた。
「拓真」
写真の裏面には、そう書かれていた。
「広人」
おれを呼んだのは、写真の少年、拓真だった。
たった今、彼は命の部屋から帰ってきたのだ。
手には、壊れたカメラを握っている。
「同じ景色も繰り返せば、また違って見えるの」
「緑」
彼女は、おれの肩を借りる、拓真と、おれをフレームに収めるようにした。
「命の部屋から、帰って来たのね」
「静希」
「この世界は、私たちは繰り返すしかないの」
おれは、肌身離さず持っていたこの写真の意味をうっすらと分かり始めた。
「拓真。お前は、なんでここに帰って来たんだ」
「なんで、か」
拓真は、一つ息をつくと答えた。
「復讐するためだ」
「復讐。誰にだ」
「うまく行かなかった、自分にな」
おれは、知っていた。
その言葉の意味を本当に理解したとき、彼とは、共にいられなくなることを。
15.勝也
「静希」
彼は命の木の前にいた。
「勝也」
「おれは、一人の負けた人間だ」
彼は下を向き言った。拳には力が入っていた。
「どうして、お前がここにいるかわかるか」
「なぜだ」
「命の部屋でお前を止めてやるべきだったからだ、広人」
「止める」
「お前がこうなってしまったのはおれのせいだ」
「そうか」
「だから今、おれは命の部屋に行こうとしてるお前を止める」
「もう争う必要はないんじゃないのか」
彼は静かに首を横に振る。
「思い出すのは焦燥。取り残されたからだ」
「それが、命の部屋へ行く理由か」
「これがおれたちの命の部屋だ」
彼は腰を落とすと、叫んだ。
「瞬間突破」
おれは静希の構えていたサバイバルナイフを構える。彼はお構いなしに殴ってくる。
「突破、突破、突破」
「開け。命の部屋」
「お前は緑を置いて、命の部屋から去った」
「なにを言っている」
「おれは帰ろうとするお前を止めることができなかった。だから今日は止める」
彼の体からは、上記が立ちのぼり、雨雲になる。
「突破」
彼は走り出し、右手を振りぬいた。猛火が近づく。間に合わない。
「守」
そこには、燃えた守の体が転がっていた。
「いけなかったか」
命の部屋は開かない。
「これで最後だ」
「ああ」
「行くぞ」
彼は自分の霊薬をすぐに引き抜くと、頭から被り、顔を振った。
「瞬間、突破」
おれは彼と同じく走り出す。
「おれの勝ちだ」
勝也の腕は、胸にまで貫通する。意識が薄れる。おれは倒れる。
「今日が命の日だ」
おれは倒れながら見つめる。そこには命の部屋が開いた。
「お前が行くんだ」
彼はおれに肩をかし、運ぼうとする。彼が力なく倒れると同時に、おれは水面へと倒れる。
「突き動かすのは俺じゃねえ。お前だ。そこにいるべきなのはお前だ」
「霊薬を使ってしまったはずだ、勝也」
「守」
守は勝也を切りつけた。彼は倒れる。
「死に目に会えて良かったぜ、じゃあな」
彼は地を這い。命の部屋へ入った。
「勝也」
緑は、閉じた命の部屋を見つめて言った。
拓真:犬支シンヤ様
緑:猫野実様
勝也:犬支シンヤ様
守:かずまちよ様
静希:るるか様
愛:雪乃しろ様
総統:ライアンオカ様
趣味
ワールド・ランプ・シェード/田中凌太
ピアプロ
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ワールド・ランプシェード / off vocal 【GUMI】 ワールド・ランプシェード 【オリジナル!】 / [GUMI] World Lampshade [Official video]